キャリアを考えたり、ミッションやロール、目標等を定めたりするために使われるフレーム「Will-Can-Must」
これから社内外で求められること、自分に出来ることやポテンシャルをアップデートすることと合わせて、自分の内にある「Will」を見出し、それらを統合していきます。
※「Must」と「Can」は、自分で考えたり、誰かと話し合ったりすることで明らかにすることができますが、「Will」〜やりたい、ありたい、大切なこと〜は、思考だけでは見出すことが難しいという特徴があります。
1. Mustと、Canをアップデートする。
2. Will(やりたい、ありたい、大切なこと…)を感じて言葉にする。
3. Will-Can-Mustを統合するプロセス〜対話を通して、自己理解と他者理解を深める(対話型チームビルディング)
今回、五感研修を企画・導入して頂いたビートテック株式会社様(本社:東京都品川区)管理部 大曽美野さんに、研修を振り返りながら、お話を伺いました。
[大曽さん]
自然の中で過ごすことについて好き嫌いはあるかも知れませんが、今回の日常から離れた研修のように、普段とは異なる環境や機会をつくることは大切だと思います。
[大曽さん]
日頃は所属している組織や仕事を起点にして物事を考えていますが、自分だけを起点にして考えるということはなかったので、この研修での”組織や仕事から離れて自分について考える”ことは、ありそうでない、貴重な時間でした。
自分を起点に考えることの大切さを体感できましたし、研修後に所属している部署に戻って、スッキリと整理できた状態で、色んなことを考え直すことができました。
[大曽さん]
普段、メールなどで仕事上のコミュニケーションはとっていますが、研修で一緒に過ごした人に対しては、心情的に気にかけやすくなりますし、安心感も生まれました。
例えば、メールではぶっきらぼうだけど(笑)、実はこの人はこんな人…等。このような関係性が育まれたことは嬉しかったです。
会社としては、評価を抜きにして社員を大切に思っていること、繋がりをつくろうと表明することは大事だと思います。
職場や仕事の都合で、普段は話す機会がない人もいますが、お互いに人となりが少しでもわかっている人が、社内に一人でも二人でもいることは、個人にとっても、会社にとっても、とても意味のあることだと思います。
年齢や部署間の垣根を越えて、自分のことを話(放)して対話をすることで、ご自身のキャリア開発(可能性)やキャリア構築のための糸口が見えてきます。特に自律的キャリア開発・構築には、「自分にとって何が大切か(will)」という問いに向き合い、話(放)すことが必要不可欠です。
また、マネジメントの観点でも、管理職の方はメンバーとの対話を通して、Mustを伝え、Canに目を向け、Willに耳を傾ける…ことを行なって欲しいです。そうすることで、関係性が育まれ、個人のCanも、チームのCanも大きくなっていくと思います。
今回、人事ご担当の方も一緒に参加してくださったことは、個人と組織がお互いを理解できる貴重な機会になったのではないでしょうか。ビートテック様のような取り組みをされる企業が増えることを願っています。
働く意識や、働き方の変化・多様化が進む中で、「Must」や「Can」だけでなく、一人ひとりの「Will」を見出していくことは、個人にとっても、企業にとっても、これまで以上に大切で有用なことではないかと思います。
肉体的・精神的・社会的な健康「Well-being」や、生産性にも関わる「心理的安全性」「多様性」などが経営課題として語られる一方で、それらに対してどのように取り組めばよいか…難しさを感じておられる企業様も多いのではないでしょうか。
私たちは、自分を感じる内省+他者・仲間を感じる対話が、それらを育む一助になればと願っています。
この度、「リアルなつながりをつくり、チームで成果を発揮する」ことを目指して、そのために「自分を感じる、仲間を感じる」プロセスを研修にした企画でご一緒させて頂いたことを本当に嬉しく、有り難く感じています。