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【Report】街と森との間「農」に触れて感じる世界

春を告げる桃の花
春を告げる桃の花

北信濃清水農園さん再訪

 

〜よる森Nomadic @北信濃・松代町、春のいとなみ編〜

 

4月の半ば、長野の北信濃清水農園さんを訪ねました。

 

そのころ長野は、萌葱の山々に桜が咲き、春の息吹を感じる季節。肌寒さを感じながらも、ツクシや山菜が生えているのを見つけたり、活動を始める大地のエネルギーを感じて、こちらもなんだか嬉しくなります。

 

訪れた4月中旬に優しい雰囲気と共に迎えてくれる桜
訪れた4月中旬に優しい雰囲気と共に迎えてくれる桜

 

前回、冬にりんごの収穫に来た時とはだいぶ景色の見え方が違っていて、どの景色も新鮮に映ります。

 

少し顔を出してくれている林檎の赤い蕾
少し顔を出してくれている林檎の赤い蕾

農に触れる

 

今回は、りんごの花が咲いていれば摘花作業をお手伝いしようということになっていましたが、3月下旬に雪が降ったり、暖かくなるのが遅かったため、まだ花は咲いておらず。

 

代わりに、作業が遅れていた桃の苗木の植え付けと、桃の花の摘花をお手伝いすることになりました。

 

 

苗木の植え付けも、摘花も、初めての作業です。

 

ちょっと力のいる作業もあれば、熱中してしまう作業もあり、北信濃清水農園のしみっちこと清水さんに教えてもらいながら、みんなで協力して進めます。

 

桃の花が枝から外れるときの感触に、最初は緊張しながらも、だんだん手慣れていく。

 

そんな変化も面白く感じます。

 

桃の花を摘むソロタイム
桃の花を摘むソロタイム

 

ここの農園は、もともと林檎の適地で桃には適さないと捉えられていた土地だそうで、桃を植えるのは今回が初めてということです。無事に育ってくれるかな…どきどきします。

 

 

作業の合間に、時々立ち止まって、ただ春の山の景色を眺めたり、柔らかい地面に寝転んでみたり。

 

寝転んで空を見上げると、大地の温もりや、春になっていろんな生き物が目覚めて活動を始めるエネルギーを感じるような気がしてきます。

 

寝転んで春の大地のエネルギーを身体で感じる
寝転んで春の大地のエネルギーを身体で感じる

 

こうして、土に触れていると気持ちがいいなあ。そんなことが素直に浮かんできます。

 

摘花のレクチャー後に皆んなで確認しながら
摘花のレクチャー後に皆んなで確認しながら

農を通じて自然と関わる-喜びや活力の循環-

 

農は、もともとは暮らしのそばにありました。

 

里に暮らす人にとって、もっとも近い自然との関わりであったかもしれません。

 

それがどんどん目に見えにくくなってきて、食べ物=スーパーに並ぶものと捉えがちになっている自分がいます。

 

 

こうした広い農園を管理する農家さんの労働は大変なものだと思います。

 

私たちがこうやってお手伝いしたいといって来たところで、できることはとても限られています。

 

けれど、農を通じて自然に関わることで、私たち自身が元気をもらえる。

 

その喜びがまた、農家さんの喜びや、活力にもつながる。

 

それは数値では測れないことだけど、そんな循環が農という営みの周りに生まれたらいいなあ。そんな風に思います。

 

 

北信濃清水農園さんの特製りんごジュースで乾杯
北信濃清水農園さんの特製りんごジュースで乾杯

土地の生い立ちを感じる

 

夜には、古民家に泊まり、地元の食材や山菜を調理したり、外に出て月明かりを浴びながら沢の音に耳を傾けたり。

 

(この後しみっちさんは、古くからの月の名所が近くにあることを思い出し、この土地の月の美しさから、平安からの悠久の時に想いを馳せていました。)

 

月の名所であることを思い出す
月の名所であることを思い出す

 

地域を見守る皆神山を訪れたり、近所を散歩してみたり、想い想いに過ごします。

 

その後、古民家の脇に新しく耕した畑で、じゃがいもを植え付けました。

 

 

新しく耕した畑にじゃがいもを植え付ける様子
新しく耕した畑にじゃがいもを植え付ける様子

農園主の方のコメント

 

今回の企画に一緒に関わっていただいたしみっちさんは、桃の植樹作業が遅れていたのが一気に進んだことをとても喜んでくれました。

 

また、前回よりもより深く、農に関わる者として、自然と人とのはざまにいることを意識するようになったそうです。

 

 

北信濃清水農園の清水さんとご一緒した皆さんと
北信濃清水農園の清水さんとご一緒した皆さんと

 

農や自然との関わり方は、人それぞれ。

 

その接点を通じて、それぞれが感じとる、自分と仲間と自然とが作り出す世界。そこに無限の豊かさがある。

 

それがとても面白く、元気がもらえる気がして、よる森Nomadicはまた旅を続けていきます。

 

*今回植え付けをした桃の木は、無事にすべて活着(大地に根付くこと)したそうです。やっぱり嬉しいものですね。

 


感謝


 

今回は、長野県長野市の妙徳山の麓にて、北信濃 清水農園を営むFN(Forest Name)しみっちこと 清水順吾さんと一緒に企画・運営を行いました。

 

 

・北信濃 清水農園(Instagram)

https://www.instagram.com/kitashinano_shimizu_farm/

 

 

本企画は、一社まなびやアカデミーとのコラボ「森と古民家 リトリート」に、FNしみっちが参加されたことをキッカケに育まれました。

 

つながるご縁に心から感謝です。

 

https://www.yorumori.jp/voice/manabiya-academy/

 

 


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よる森Nomadic


 

街と森を行き来する Anytime Forest(いつでも森へ)をキーワードに、地域の自然と人と対話をしながら過ごします。

 

自然環境、気候、食事、文化、歴史、風習…等を360度、暮らすように体感しながら、各地の森を訪ねています。

 

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*よる森は「人と森(自然)との豊かな接点」「人とコミュニティの元気」の一助になることを目指す活動です 

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